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東京慈恵医科大学同窓会

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2015年07月25日 丸毛啓史教授(昭56)
日本整形外科学会理事長に就任


 本学附属病院長である整形外科学講座担当丸毛啓史教授は、平成27年5月20日の日本整形外科学会(日整会)理事会において、20名の理事の満場一致で理事長に選出された。現役の教室員をはじめすべての整形外科学講座同窓が、この快挙に沸き上がり大きな喜びに浸っている。
 日整会は大正15年に設立され、会員数24,000人を超える世界でも有数の規模の整形外科学会である。昭和44年に社団法人、また平成23年には公益社団法人となり、その規模とともに社会的な立場を着実に拡大してきた。学会の成長に伴い理事長制が導入されたのは平成元年であり、最近の10年間では大阪大学、東京大学、九州大学の各教授が理事長を歴任してきた。近年、日本国民の健康に対する考え方には少なからず変化が見てとれる。長生きするだけでなく「他人の世話にならず自分で動ける健康寿命」への意識が高まり、運動器の健康、すなわち整形外科学的な健康の重要性が強く認識されるようになりつつある。日整会が社会に果たしていくべき役割は、今後さらに増していくものと推察される。また、わが国の整形外科学の国際化も急ピッチで進められている。近隣アジア諸国との交流はもちろんのこと、地球規模の国際化の中で日本の重要性が高まりつつある。平成24年のアメリカ整形外科学会、平成27年のヨーロッパ整形外科学会が、最も大切な招待国を意味する“Guest Nation”に相次いで日本を指名したことからもそれがうかがわれる。
 このような国内外の背景の中、理事長に就任される重圧はいかばかりかと拝察するところであるが、そればかりか、附属病院長、講座担当教授という三足の草鞋を履きこなしていくパワーと手腕には頭が下がる思いである。激務に健康を壊されぬよう周辺をサポートするわれわれの頑張りが問われるところと、教室員全員のチームワークもさらに高まっている。
(大谷卓也記)

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