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東京慈恵医科大学同窓会

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2015年08月25日 日本学術振興会特別研究員に選出される
佐藤洋平君(平20・小児科)


 平成27年度の日本学術振興会特別研究員(DC2)に小児科学講座大学院四年生の佐藤洋平君が採用された。佐藤君は小児科学講座の大学院生として、総合医科学研究センター遺伝子治療研究部に再派遣され遺伝性疾患に関する研究に取り組んでいる。
 研究テーマは“ポンペ病iPS細胞由来心筋細胞における細胞内ホメオスタシス異常の解明”という内容であり、ポンペ病患者さん由来のiPS細胞を標的臓器に分化させ、疾患のメカニズムや治療法の開発を目指している。
 遺伝子治療研究部では、これまで、レンチウイルスベクターを用いたポンペ病の遺伝子治療の前臨床試験が行われてきた。佐藤君はiPS細胞をはじめとする最先端の研究手法と遺伝子導入技術と組み合わせることで、新たな疾患モデルや創薬基盤を創出しようというユニークな試みにチャレンジしている。
 佐藤君は精力的に研究を進め、学会発表や論文発表をしており、今回はこれらの成果が評価されて採用に至ったものと考えられる。今後も現在の研究内容を発展させ、さらなる研究の高みを目指してもらいたいと考えている。
 最後に、今回の選出に関しては嘉糠洋陸教授、岡部正隆教授(解剖学講座担当)の多大なるご支援を頂いたので深謝申し上げる次第である。
(遺伝子治療研究部 大橋十也記)

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