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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2015年09月25日 第52回日本リハビリテーション医学会学術集会
竹川 徹君(準平10)・粳間 剛君(平16)
日本リハビリテーション医学会論文賞受賞


 平成27年5月28日から30日にかけて新潟市・朱鷺メッセで開かれた第52回日本リハビリテーション(以下、リハ)医学会学術集会において、平成26年度日本リハ医学会論文賞の受賞式が行われた。式では、最優秀賞、優秀賞、奨励賞受賞者の3名が表彰されたが、これら3名のうち2名を当講座医局員が占めるという快挙が達成された。さらに付け加えると、最優秀賞は昨年度の原貴敏君(準平21)に引き続き2年連続で当講座医局員にもたらされることとなった。
 最優秀賞を受賞した竹川徹君の論文は「脳卒中後の上肢痙縮への2度のA型ボツリヌス毒素投与が上肢運動機能へ与える効果」である。この論文では、脳卒中後遺症に対するボツリヌス治療を継続することの有用性が明確に示されている。本治療は当講座が全国に先駆けて進めてきたものであり、当講座における豊富な症例数(おそらく日本一)があってこその貴重な報告である。奨励論文賞を受賞した粳間剛君の論文は「精神障害(うつ)と高次脳機能障害の脳形態画像・機能画像所見を比較する試み」と題されたもので、先進的な脳機能画像解析を巧みに用いた検討である。
 当講座では“研究活動を行うことによって臨床医としての能力も必ずや高まるはず”との信念のもと、ほとんど全ての医局員がなんらかの臨床研究に日々時間を費やしている。今回の両君の受賞は、まさにこのような当講座の“学問的な勢い”を広く訴えるものとなったはずである。今後の両君の臨床医としての、そしてリハ医学研究者としての益々の発展を心より願う。
(角田 亘記)

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