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東京慈恵医科大学同窓会

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2015年10月25日 第54回日本小児股関節研究会開催される

 平成27年6月26、27日の両日にわたり、整形外科学講座の大谷卓也教授(昭58)を会長として第54回日本小児股関節研究会が本学大学1号館講堂他で開催された。
 本研究会は昭和46年に先天股脱研究会として発足した歴史と伝統ある会であり、昭和52年に村瀬鎮雄前神奈川リハビリテーション病院院長(昭36)が第13回を主宰して以来、本学同窓としては2人目の会長である。当初、自由闊達な議論を行えるよう気鋭の若手整形外科医が中心となって発足した活気溢れる研究会であり、時代の変遷を経て現在の研究会へと発展してきたが現在もその趣旨は脈々と受け継がれている。今回も、会長が取り上げたテーマである発育性股関節形成不全(いわゆる先天性股関節脱臼)や大腿骨頭すべり症に関して趣向を凝らしたセッションが組まれ、全国から集まった200人を超える参加者により連日熱を帯びた討論が行われた。
 初日終了後に行われた全員懇親会(虎ノ門ヒルズ、アンダーズ東京)でも、研究会発足に関わった大先輩からこれから小児股関節医を志そうとする若手に至るまで、時代の垣根を越えた交流がなされ研究会会場に劣らぬほど活気ある意見交換が行われた。また、2日目に行われた招待講演では、Chang Gung記念病院院長で台湾Chang Gung大学郭継陽教授(慈大整形外科同窓:準昭59)より「台湾の乳児期股関節脱臼の現状」についてご講演いただいた。郭教授は、大谷教授の研修医時代をともに過ごした朋友でもある。当日は30年前に苦楽をともにした整形外科学講座同窓十数名が長き時を経て参集したことを付け加えておく。
 (附属第三病院整形外科 川口泰彦記)

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