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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2016年01月25日 年頭にあたって
東京慈恵会医科大学
学長 松藤 千弥


 新年あけましておめでとうございます。
 4月から学長として二期目の任期を務めることになりました。就任時に表明いたしましたように、本学のすぐれた教育をさらに伸ばしながら、研究の活性化を重点課題とし、慈恵らしい研究を推し進めたいと考えております。昨年まとめた「教育・研究に関する将来構想」を具体的な計画に落とし込み、順次実行してまいります。
 教育では、本学の伝統と学生の資質に見合った、患者貢献、社会貢献、および国際貢献ができる人材の育成を目標とします。医学科では、臨床教育改革の完了後、卒業時に求められる能力の獲得をめざすアウトカムベースの教育に変革していく必要があります。看護学科では、課題解決能力と地域医療連携能力の育成をテーマとしたカリキュラム改革を準備しています。さらに大学全体として、大学間連携を活用した国際的視野を持つ医療人育成を進めます。
 研究では、学内研究費を活用して個人研究を伸ばし、学内外の研究連携を進めると共に、本学の特色ある研究領域を重点的に推進してまいります。また、最新研究の医療還元を本学の強みとしたいと思いますが、これに関しては新しい附属病院の機能に盛り込んでいただくようお願いしております。大学および附属病院としての研究体制構築も重要な課題です。昨年度までに整備された研究適正化の機構と臨床研究支援体制に加え、産学連携や学内外の研究動向の把握を担当する研究マネジメント部門を学長直下に構築していきたいと考えております。
 医療と社会は転換期を迎え、その将来は混沌としていますが、そういう時代だからこそ、われわれは力を合わせて良い建物を建て、将来を見据えて知恵をしぼらなければなりません。
 同窓の皆さまには引き続き、ご協力と団結をお願いするとともに、本年が皆さまにとっても本学にとっても実りある一年になることをお祈りいたします。

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