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東京慈恵医科大学同窓会

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2016年11月25日 パネルディスカッション2
内科プログラムについて
内科学講座総括責任者
宇都宮 一典


 本学の専門修得コース(後期研修)は、平成16年、臨床研修(初期研修)の義務化に並行し、専門医教育の質の担保への社会的要請を見据え、本学独自のシステムとして全国の大学病院に先駆けて設置された。当初から、内科では一年次には直入局はせず、1年間は共通カリキュラムとして内科全般をローテートし、2年次に内科認定医取得後からsubspecialty研修に入り、一年間は学外の教育認定施設で行うとしてきた。
 今般の新内科研修プログラムでは、研修は基幹施設と連携施設からなる病院群を形成すること、3年間の研修期間のうち、subspecialty研修は1年以内とし、定員を設定することなどが条件とされ、昨年の夏からその対策を検討してきた。
 様々な情報が飛び交い、混迷を極めたが、昨年12月末、内科学会からモデルプログラムが突然公表され、本年3月までに申請書を提出するよう求められた。正月を返上してプログラム作成に取り組み、本院を基幹施設とし、分院をはじめ、国立がん研究センター中央病院など20を超える連携施設から成る大病院群を背景に、本学が目指す内科医を育成するためのカリキュラム策定に腐心し、膨大なデータを添えて、提出することができた。6月に第1次審査結果の通達があり、定員50を含め、ほぼ全面的に承認された。その後、実施は先延ばしとなったが、本学の現行の内科プログラムの主旨は、大幅に変更する必要はないと考えている。

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