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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2020年06月25日 同窓会女性医師キャリア支援活動(その20)

消化器・肝臓内科における女性医師の現状と取り組み
内科学講座 消化器・肝臓内科担当教授 猿田雅之    
消化器・肝臓内科  講師 鳥巣勇一(平10)

 消化器・肝臓内科における女性医師は現役医局員(レジデント含む)133名中40名(30.1%)であり、平成元〜19年卒で14名/151名(9.3%)であったのに対し平成20〜30年卒は40名/102名(39.2%)と直近の10年間で著しく増加した。女性医局員数の増加とともに、妊娠や出産などのライフイベントを経てもキャリアを継続することができる勤務体制の構築が教室内で強く認識されるようになった。
 現在女性医師40名中3名が一般休職、11名が産休・育休中であるが、平成20年卒以降の女性医師で令和元年までに出産を経験した10名中8名が復帰しており、うち6名は復帰時に短時間勤務形態をとっている。大学は短時間勤務者を有給定数とは別に雇用する体制をとっており、このことは復職への心理的なハードルを下げ、復職を迎える医局員側のサポートを得やすい環境となっている。「子どもが急に病気になったら自分が休みを取るしかなく周囲に迷惑をかけてしまう」等の理由で復職をためらうことがないよう、急な欠勤にも常時対応ができる診療のバックアップ体制を敷いており、また当直の免除、週一回の外勤先の割り当てによる経済的支援により、向上心を持つ女性医師がプライベートライフと両立させながら専門職としてやりがいを感じてキャリアを重ねていけるようなサポートを教室としても目指している。

【お知らせ】
 本年4月よりキャリア支援に対する大学の新組織が発足したことに伴い、今月号より当コラム欄の表題名を「慈恵医大女性医師キャリア支援室活動報告」から「同窓会女性医師キャリア支援活動」に変更いたしました。

同窓会:女性医師キャリア支援担当理事
島田千恵子(昭62)jics-jidaidoso@jikei.ac.jp

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