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東京慈恵医科大学同窓会

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2020年08月25日 同窓会女性医師キャリア支援活動(その21)

整形外科学講座における女性医師の働き方支援について

整形外科学講座担当教授   斎藤 充
整形外科学講座講師・医局長 林 大輝

 整形外科は、力仕事が多く、男性にしか勤まらないと思われがちである。しかし、整形外科の分野は幅広く、関節リウマチ、骨粗鬆症などの内科的な分野や手外科などの形成外科的な分野と重なることも多く、決して力がないと務まらないわけではない。また、高齢化社会の日本において、整形外科は欠くことのできない診療科になっている。
 最近では、女性医師の入局者も増加しており、外来診療や手術など、多くの臨床現場で活躍している。現在、当講座の医局員は総勢129名であるが、そのうち16名(12.4%)が女性医師であり、フルタイムで勤務が可能な場合は、整形外科医として経験を多く積める関連病院で勤務している。一方、産休、育休が必要な者や時短勤務が必要な者は、人数が多くサポートを受けやすい施設に配属され、個々の状況に応じた勤務形態で働いているのが現状である。
 当科においては、女性医師のサポートのため、慈恵医大の就業規則に則り、次のようなことに注意して働く環境を整えている。?産休、育休を取りやすい人事、?妊娠時などの当直の免除、?時短制度の積極的な導入、?外勤の割り当てによる経済的援助、?子供の急な対応が必要な時に勤務免除できるサポート体制などである。
 今後、女性の医局員のさらなる増加が見込まれるため、現役の女性医局員の意見も参考に、現在の体制や制度を改善していきたいと考えている。

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