東京慈恵医科大学同窓会
最新情報2020年11月25日 第137回成回総会を終えて
成医会運営委員長 頴川 晋
令和２年１０月８日（木）、９日（金）に第１３７回成医会総会が開催された。コロナ禍の中、異例中の異例とも言えるネット配信を利用したバーチャル運営ではあったものの、計６００を超えるアクセス数を記録し、ポストコロナ時代の新たな運営方式を大いに展望できる会となった。
特別講演は(1)「筋収縮のしくみと科学・医療」竹森重教授、(2)「現代病としてのマラリア―栄養学的考察―」嘉糠洋陸教授の２題、また、宿題報告は(1)「より安全な脊髄くも膜下麻酔をめざして」近江禎子教授、(2)「難治性視神経症に対する新たな診療に向けて」敷島敬悟教授、(3)「輸血副反応と対策〜その変遷と残された課題〜」田��哲典教授、(4)「大学総合診療に求められる新しい医療〜フロンティア総合診療〜」古谷伸之准教授の４題。特別企画は「慈恵大学昇格百年記念特別企画〜１５０年に向けた夢を語る〜」との主題の下、計５題の講演と質疑応答が行われた。パネルディスカッションでは「ＣＯＶＩＤ―１９克服に向けて」とのテーマの下、４題のご講演を頂いた。示節としては計５１題の発表があったが、医学科４年河村明良「一次繊毛を介して哺乳類の組織発生を制御する新規分子DYRK2の同定」、同６年花輪和「細胞壁アンカータンパク質SasGはＡドメインとLPXTG モチーフを介して黄色ブドウ球菌のバイオフィルム形成を促進する」、再生医学研究部恩田（大戸）亜沙子「ヒトｉＰＳ細胞を用いた筋萎縮性側索硬化症の病態研究」の３氏がポスター発表賞を受賞した。
