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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2020年11月25日 第137回成医会総会特別企画

「慈恵大学昇格100年記念特別企画
〜150年に向けた夢を語る〜」


司会:南沢 享 教授(細胞生理学講座)
   中野 匡 教授(眼科学講座)

 今年の成医会総会シンポジウムは、例年と大きく異なる点が2つあった。まず、2020年は本学が医学専門学校から大学に昇格して100年となる記念すべき年であることから、この「特別企画」が実施された。さらに新型コロナウイルス感染症の影響によって、成医会総会では初めてのオンライン開催となった。
 冒頭、成医会会長である松藤千弥学長から、大学に昇格したことの意義や本学の使命・伝統として、この先の50年に向けて医学研究を振興させてゆくことの重要性が述べられた。
 大橋十也総合医科学研究センター長・遺伝子治療部教授が「遺伝子治療法の最近の進歩」、澤智博帝京大学医療情報システム研究センター教授、本学麻酔科学講座非常勤講師が「みらい医療を支えるAIとデータ」、加藤浩晃デジタルハリウッド大学大学院客員教授が「ICT/デジタル医療(デジタルヘルス)」、加藤規弘国立国際医療研究センター研究所遺伝子診断治療開発研究部部長/メディカルゲノムセンター長が「予防・精密医療へのパラダイムシフト」、飯島 勝矢東京大学高齢社会総合研究機構機構長/東京大学未来ビジョン研究センター教授、本学平成2年卒が「超高齢社会を見据えた未来医療予想図―国家戦略としてのフレイル予防からケアまで―」のタイトルで、大きく変わってゆく医療の現状を踏まえた、未来志向の医療・医学研究の展望を語って頂いた。その講演内容の詳細は本紙に掲載しているので、参照して頂きたい。各演者の講演終了後に総合討論を行った。議論は大いに盛り上がり、予定時間を大きく越えて21時過ぎに閉会となった。これからの医療・医学研究を振興させるには、大学という存在が大きくパラダイムシフトしなくては生き残れない、言葉を返せば、時代に即して変化できた大学のみが生き残ることが出来ることを強く実感させられた特別企画であった。
 今回、初のオンライン開催であったが、40名近い参加者を得て、通信回線の大きなトラブルもなく、無事に特別企画が終了することが出来たのは、総務課を中心にして、教育センター、学術情報センター等関係各位の協力があって成し得たものである。ここに改めて感謝を申し上げる。また、この特別企画は録画され、学内ではe―learningシステムにおいて12月8日(火)まで視聴できるため、是非とも参加していただき、ともに未来の医療を考えるヒントにして頂きたい。なお希望された方にはDVDを配布した。
(南沢 享記)

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