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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2021年02月25日 同窓会女性医師キャリア支援活動(その24)

糖尿病・代謝・内分泌内科における女性医師の現状

内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌内科講座担当教授  西村理明   
      糖尿病・代謝・内分泌内科 講師・医局長 山城健二(平13)

 当科が扱う疾患は全身に影響を及ぼすため、内科医としての幅広い知識と技量が問われる。診療に際しては患者さんの訴えにじっくりと耳を傾ける事は必須であり、“病気を診ずして病人を診よ”の実践を求められる診療科である。一人前になるまでには多くの臨床経験と一定の年月を要するが、その臨床能力を主に外来にて存分に発揮できることが当科の特色であるため、女性の割合が高い診療科の1つである。
 女性医師は、現役医局員(レジデント含む)63名中27名(42.8%)であり半数近くにのぼる。そのため一人ひとりが重要な戦力であり、臨床や研究に活躍しており、そこに性による分け隔てはない。勤務状況はフルタイム17名、時短0名、無給(超時短)4名、育児休暇を含む休職2名、育休1名、大学院3名である。
 女性医師はある時期、産休、育休による制約が生まれる事は避けられない。出産に伴う退職者も多い中、当科ではほぼ全ての女性医師が復職している。現在子育てをしながら勤務している女性医師は9名いるが、フルタイムでの勤務者が実に7名にのぼる。男性医師も積極的に子育てに向き合っており、子供の発熱等での急な欠勤に対しては、医師同士の理解も深い。当医局では常時急な欠勤に対応できるよう、診療バックアップ体制を構築し、安心して子育てしながら勤務できるような環境づくりを整備している。
 今後も志の高い医師が、プライベートと両立しながらやりがいをもって医局でキャリアを積めるよう、さらに改善を重ねていき、医局全体の発展につながるように努力していきたい。

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