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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2022年01月25日 新たな体制で歩みを進める
学校法人慈恵大学 理事長 栗原 敏


 同窓、教職員の皆様、新年明けましておめでとうございます。今年が皆様にとってより良い年となりますよう心から祈念申し上げます。
 一昨年来、新型コロナウイルス感染症に悩まされていますが、今年も変異株の出現で油断できない状況が続くものと思います。新型コロナウイルス感染症患者さんの六割以上を、私立医科大学附属病院が受け容れていますが、その中でも本学4附属病院の患者受け容れ数はトップクラスで、大いに社会貢献しています。今後も、行政との連携を密にしながら国難に対応して行きます。
 本年3月末で、現大学役員は任期を終えます。2023年の秋に、7年ごとに受審している大学基準協会の評価を受けるために、役員の選考方法など、大学のガバナンス改革に取り組んできました。その一環として、附属病院長と同様、学長は選考委員会で選考することになり、松藤千弥学長が再任されました。また、新附属病院長として耳鼻咽喉科学講座の小島博己教授が選任されました。新年になってから、新理事会で理事長などが選任され、学校法人の新たな執行部体制が決まります。慈恵大学の創立の理念を中心に見据えて、新たな体制で流動的な時代に対応することになります。“死中活”ありという教えがありますが、国難と言われる中でも、慈恵大学創立の理念を見失うことなく活路を見出していかなくてはなりません。それには、多様性を認めると共にお互いに意思の疎通を図り、和を重んじ協力する姿勢が重要です。まさに、“和して同ぜず”という精神が大切だと思います。
 昨年は、大学創立140周年を迎えました。高木兼寛先生が鹿児島藩立医学校でウイリアム・ウィリスから英国医学の教えを受けて、セント・トーマス病院医学校に留学し、帰国してから成医会講習所を開設して以来、今日まで、私立の医学校・医科大学として英国医学を継承している本学の歩みは、日本の医学・医療の中で輝いています。建学の精神、“病気を診ずして病人を診よ”を忘れることなく、励んでいきたいと思いますので、同窓、教職員各位には、変革の時を迎えている大学に対する、ご理解とご支援、そしてご協力をお願い申し上げます。

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