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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2022年11月25日 同窓会女性医師キャリア支援活動(その34)

脳神経外科講座における女性医師の現状
脳神経外科学講座
助教     本間彩加
講師 医局長 菅 一成
講座担当教授 村山雄一

 脳神経外科は現在87名が在籍する医局であり、うち6名が女性医師です。その内訳はフルタイム勤務4名、留学1名、育休1名となっております。近年の女性医師の増加に伴い、ここ数年女性医師の入局が増加している状況です。
 脳神経外科というと手術が長く緊急疾患が多いイメージが強いですが、脳神経外科の中でも分野が多岐にわたっており、血管障害、腫瘍、脊椎、てんかん、小児などそれぞれの分野でも手術の長さ、緊急疾患の多さが全く異なります。専門医取得後は自身の興味やライフスタイルも考えてスペシャリティを決め、臨床や研究を行うことができます。また外科系なので手術しかない様に思われがちですが、子育て中の女性医師で時短勤務のため手術などに参加できない場合、研究中心に勤務している医師もいれば、専門医取得後にサブスペシャリティを放射線治療として海外留学を経てガンマナイフ治療などに従事する女性医師もいるといった状況で、手術以外にも様々な分野でキャリア形成をしています。
 私自身は昨年脳神経外科専門医取得(卒後7年目)し、その後サブスペシャリティとして血管障害分野を選択し、附属病院で手術経験を積み、今年の夏に最短で脳血管内治療専門医(卒後8年目)も取得することができました。
 ワークライフバランス及びキャリアパスを考える時期は女性に限らず誰にでも起こり得ることであり、当科では働き方に関して医局長を中心に話し合う機会がしばしば設けられるため、その状況に合わせて相談を重ねて柔軟に対応しております。学生や研修医の方で脳神経外科に興味があり、当科のワークライフバランスについても知りたいという方はぜひご連絡ください。

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