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東京慈恵医科大学同窓会

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2021年01月25日 栗原敏 理事長 新年挨拶

新しい時代を切り拓く

 同窓、教職員の皆様、新年明けましておめでとうございます。コロナ禍の中、皆様には例年とは異なる新年をお迎えではないかと思います。今年が、困難を乗り越えてより良い年となるよう祈念いたします。
 昨年は、新外来棟と母子医療センターが、1月4日に一斉オープンして、幸先の良い年明けを迎えましたが、その後、新型コロナウイルス感染症が日本に上陸し、本学附属病院では、昨年2月、ダイヤモンド・プリンセス号のコロナ感染者を収容して以来、新型コロナウイルス感染症に対応してきました。第一波では、緊急事態宣言が発出され、大変怖い感染症という認識でしたが、次第に状況が明らかになるにつれ、この感染症に適切に対応できるようになってきました。しかし、本院で一時、院内感染が発生し、病院は診療の一部を停止するなどして、病院長を中心に懸命に拡大防止に努めました。その後、コロナ患者さんを受け入れる態勢を整えて社会的責任を果たすと共に、特定機能病院としての本来の役割を担うことができるように病院機能が改善されました。
 医療は患者さんと医療者、あるいは医療者間の良好なコミュニケーションで成り立っています。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大によって、対面診療が阻害され、オンライン診療で対応しているところがあります。これから、このような診療形態が多くなることが考えられますが、人は直接会うことによって、言葉以上の情報を得ていると言われています。今後、医療、教育の場でのコミュニケーションの在り方と方法が問われることと思います。
 本学の創立140周年、大学昇格100年を迎える本年は、守りから攻めを考える年にしたいものです。第3病院と国領校舎の建替えを計画中ですが、今年は一歩進めたいと考えています。また、コロナ禍における教育、研究、診療の経験を活かした基盤整備を行い、それぞれのあるべき姿を熟慮し、新たな時代を切り拓き未来に繋がる年にしたいと考えています。
 皆様のご健勝とご活躍を祈念申し上げます。

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