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東京慈恵会医科大学同窓会

武石 昌則(昭56)同窓会長就任挨拶

武石 昌則

武石昌則 同窓会会長  第68回東京慈恵会医科大学同窓会通常総会(令和4年5月7日開催)において同窓会会長に選任されました、昭和56年卒の武石昌則です。穎川一信前会長の後を受け、伝統ある同窓会の会長に就任することは、身に余る光栄であると共にその責任の重さを感じております。
 慈恵医大同窓会は大正14年(1925年)に設立され、以後97年の長きにわたり活動をしてきました。その長い歴史の中で初めての事であり、また現在も進行中の出来事が、新型コロナウイルスとの闘いです。同窓会としては、全国の同窓会会員の皆様の前線での奮闘を誇りに感じております。
 この2年3カ月は、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言などで社会的行動制限を受け、同窓会もその活動を制約されました。しかし、そのような中であっても、オンライン会議などを活用し、同窓会事業は滞りなく遂行されました。また、慈大新聞も投稿原稿が激減しましたが、毎月発刊することができました。加えて、従来の事業の他に、コロナ対策支援事業、大学病院への衛生用品等の物資及び資金援助など、同窓会が大学を支援し「ともに歩む慈恵」を実践してきました。
 その中で、忘れられない光景があります。新型コロナウイルス感染初期段階において、未知のウイルスに最前線で立ち向かう慈恵大学病院の職員を支えるために、同窓会として慈大新聞で感染防御用品の寄付を呼びかけました。すると、すぐに反応があり、当時一つとして無駄にできない貴重なN95や防護服、サージカルマスクなどを、全国の同窓が身を削るように送って下さいました。一日でも早く届くようにと急ぎ梱包したと推察される荷物。ご自身の分は十分に残されたのだろうかと心配になるほどに、ありったけを詰め込んだ様子の荷物。あの時、どれほど病院職員が励まされたか知れません。コロナによって改めて感じた同窓の思いの強さ、存在の有り難さでした。
 同窓会の役割は「会員相互の親睦と研修により知識の増進を図るとともに、東京慈恵会医科大学と連携協調して医学・看護学並びに医学・看護学教育の充実発展を期すこと」にあります(東京慈恵会医科大学同窓会会則第4条)。新型コロナウイルスのみならず国内外で社会情勢が目まぐるしく変化するこの時代、同窓会として会員の皆様に何ができるのか、大学に対し、どのような形で協力できるのかを考える貴重な機会と捉えています。
 そして、3年後の2025年。慈恵医大同窓会は設立100周年を迎えます。従来の同窓会事業に加え、その準備を本格化しなければなりません。また、今後も大学の更なる発展のために、同窓会として支援に取り組んでまいります。  同窓会の運営にあたりましては評議員各位、同窓会員各位のご理解とご支援がなければ到底成し得ません。新執行部は、全理事12名の内、8名が平成卒で構成され世代交代が進んでいます。諸先輩が築き上げた慈恵医大同窓会の歴史と伝統に恥じぬよう、役員・評議員・支部長が一丸となり、運営にあたり職務を全うしてまいります。今後も、慈恵医大の発展と同窓会の繁栄のために、どうかご協力とご支援をお願い申し上げます。


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