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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2019年04月25日 慈恵医大女性医師キャリア支援室活動報告(その13)

リサーチ講演会報告2019年
女性医師キャリア支援室副室長 川瀬和美(昭62)

 平成31年2月23日、医学研究の重要性や面白さを理解し、どのようなやり方があるかを広く学ぶ目的で、リサーチ講演会「医学研究について知ろう、学ぼう」が開催された。薬理学講座の志牟田美佐助教は、科学技術系学会会員を対象とした大規模調査と本学の現状調査との比較から、本学では35歳以降および上位職での女性比率が非常に低いこと、職場の理解や男性研究者が育児に参加できる環境づくりが大切であると発表された。
  総合医科学研究センター基盤研究施設(分子遺伝子学)教授の玉利真由美教授はアレルギー領域でのゲノム解析の最先端とみずからが代表者である厚生労働省発出の「免疫アレルギー疾患研究10ヵ年戦略」のお話、人とのつながりを大切に自分のやりたいことへのイメージを描き実現に向けて努力する大切さについてお話しいただいた。藤田医科大学ばんたね病院総合アレルギー科矢上晶子教授は皮膚科臨床医として患者さんと向き合い、地道な努力を重ね社会に貢献できる研究をめざして直接的に臨床的な問題を研究で解明してきたこと、藤田医科大学での女性医師支援と子育ての経験についてもお話しいただいた。
 ディスカッションでは追いかけたい指導者を見つけ、その指導者に背中を押されるとともに周囲とのつながりを持ち、自らが更に努力し研究成果をまとめていくことが重要とのコメントを得た。講演会には栗原敏理事長、松藤千弥学長、井田博幸院長はじめ同窓の先生方にも多数ご参加いただき実り多い会だったが、学生や若い医師の参加が少ないのが残念である。今後も有益な企画を予定するので、是非、皆さまにもご参加をお願いしたい。

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