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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2019年08月25日 慈恵医大女性医師キャリア支援室活動報告(その15)

第3回慈恵医大女性医師のキャリアに関する意識調査実施について
(平8)櫻井結華

 当支援室では、女性医師の勤務の現状やキャリアに対する意識を把握するため女性医師を対象に過去2回の意識調査を施行した。2010年調査では、出産・育児を契機に大学勤務に復帰できない現状が明らかとなり、2012年調査では、キャリアアップを望みながらも、育児に不安や障害を抱えている現状が明らかになった。それらの結果をもとに、当支援室では大学への提言を行い様々な活動をしてきた。
 前回調査から7年経ち、本学の初期研修医に占める女性医師の割合は42.8%、後期研修医に占める割合は44.8%に上り、女性医師支援制度利用者数も増加している。一方で、常勤医師に占める女性の割合は20.6%と研修医に比べ低い。そこで当支援室では、研修終了後の女性医師のキャリア形成の状況やキャリアアップに関する問題点などについて改めて調査が必要な時期であると考え、2019年5月に本学附属4病院に勤務する常勤女性医師(研修医除く)359名を対象に第3回調査を行った。145名(回答率40.3%)より、学位・専門医取得の希望や、キャリア継続の障害となっている事項、将来像、具体的な要望等について、貴重な意見を得ることができた。女性医師キャリア支援を行うことは、最終的には男女職種問わず本学全体のキャリアアップや業務環境の改善につながると考えられる。
 今回の結果は現在解析中で、今後様々な場で報告を行い本学女性医師のみならず本学全体をパワーアップするために活用する予定である。最後に、日々の業務でご多忙の中調査にご協力いただいた先生方に深謝申し上げる。

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