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東京慈恵医科大学同窓会

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2019年12月25日 新外来棟竣工記念祝賀会挨拶
学校法人慈恵大学 理事長 栗原 敏


 本日は、東京慈恵会医科大学附属病院・新外来棟の竣工記念祝賀会に、ご来賓として、文部科学省、厚生労働省、東京都福祉保健局、港区の関係者の方々、衆議院議員、東京都議会議員、港区議会議員、東京都医師会、港区医師会関係者、愛宕警察署、芝郵便局、地元町会の方々、また、ご支援頂いた関係者の皆様にご臨席賜り、学校法人慈恵大学を代表して心から厚く御礼申し上げます。
 現在の外来棟は、昭和37年、樋口一成第6代学長の時に建てられましたが、老朽化が進み手狭になり、バリアフリー対応が不十分で、新規医療に対応できなくなったことなどから、新しい外来棟が待ち望まれていました。2013年(平成25年)、旧港工業高校跡地を東京都から借用できることになり、新外来棟建築計画が一気に進みました。
 新外来棟建築にあたっては、安全・安心、利便性、高度専門医療や新規医療への対応、快適なアメニティなどを重点項目とし、都から要請されている、救急医療、災害医療、小児・周産期医療に対応できるように配慮しました。
 計画立案にあたっては、検討テーマごとにワーキンググループで案を出し合い、多くの教職員がこの作業に参加し、“我々の病院を創る”という意識が高まり作業が進められました。
 新外来棟は、母子医療センターと新橋健診センターが入っているN棟と空中通路2層、および、地下通路で連絡できるようにし、医局がある2号館、N棟、外来棟、そして中央棟、E棟がつながり、一体感がある病院が完成しました。
 今年は、学祖・高木兼寛生誕170年の記念の年で、この節目の年に、新外来棟の竣工式を迎えることができ嬉しく思います。宮崎県に生まれた高木兼寛が、鹿児島藩立医学校に留学し、ウイリアム・ウィリスと出会い、英国セント・トーマス病院医学校で学び、帰国後、1881年に成医会講習所を、1885年に看護婦教育所を開設するとともに、1882年に貧しい人のために施療病院を開院した歴史に思いを馳せ、学祖の創立の理念を継承して、この新たな病院で、患者さん中心の医療を実践することが我々の使命と肝に命じています。新病院が“来てよかった病院、また、来たい病院”と言われ、信頼される病院となるよう、日々、精進して参ります。
 ご臨席下さいました皆様に深甚の謝意を表して、私のご挨拶といたします。

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