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東京慈恵医科大学同窓会

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2020年02月25日 定年退任にあたって
脳神経外科学講座 谷 諭教授


 本学を1979年(昭和54年)に卒業してから41年間お世話になりました。私自身は卒業後すぐに、中村教授が率いる脳神経外科教室に入局しました。間もなく当時の医局では扱うことがなかった脊髄疾患に関して、東京都立神経病院そしてアメリカのLo-ma Linda大学脳神経外科(本学昭和27年卒山田昌慶先生のもと)で臨床および研究にふれたため、現在に至るまで脊髄疾患を扱ってまいりました。平成29年には日本脊髄外科学会を開催出来、東京の脳神経外科で脊髄疾患といえば慈恵というまでに至ったことを嬉しく思っております。附属病院では全国で数少ない整形外科・脳神経外科・ペインクリニックが一体となった脊椎脊髄センターを平成25年から立ち上げられ、誇りに思っております。
 また、プロボクシングの健康管理をきっかけに、長年スポーツにおける脳損傷の研究を後輩と続けました。おかげさまでサッカー協会をはじめ各種スポーツ分野での頭部外傷の検討に携わることになり、平成30年には日本臨床スポーツ医学会を催す機会を得ました。ここでは、スポーツウエルネスの先生方と仕事をさせていただき、慈恵医大にスポーツ医学ありきを示せたかと思っています。
 臨床医としての仕事以外に、附属病院では平成17年から中央手術部部長を拝命し、医療材料物流に関する勉強もさせていただきました。また、平成28年からは医療安全管理部長も兼務し、この二つの病院のマネージメント業務を通じて大学病院が直面する種々の難題を認識することができました。ただ、拝命したコストマネージメントプロジェクト責任者を道半ばで中断することになり、心苦しく思っておりますが、大学そして附属病院が発展していくことを心より願っています。
 最後になりますが、長きにわたり私をサポートしてくださった多くの方々に深謝申し上げます。

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