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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2021年08月25日 新型コロナウイルスワクチン接種〜当院の取り組み〜
―とにかく早く 如何に多くの方へ― 石川智久


東京慈恵会医科大学附属病院
新型コロナウイルスワクチン接種WGリーダー
石川 智久

 西新橋地区の新型コロナウイルスワクチンは、教職員、学生、委託業者の約4,000名の接種が6月末に無事に終了した。1月発足のワーキンググループ(WG)は、海外でのワクチンの高い有用性の情報はあるものの、当初は納入目途、配送の情報もなく、前例も皆無の「混迷」の船出であった。自身に加え医療を守るため、このワクチン接種が必須で早く、かつ如何に多くの方へを「WGの目標」とし皆で共有した。
 新たなメッセンジャーRNAワクチンの正確な知識の提供、短期に接種許諾を確認し貴重なワクチンの無駄の回避。接種優先順位の設定、煩雑なワクチン調製への方策、密を避けた会場運用、アナフィラキシー反応、副反応への安心な対応が課題となった。学内接種後には多岐蓄積された、知見や方策を提供し7,000人を超える港区医師会員、区内高齢者への接種を実施した。さらに6月以降、職域接種に対する運用の供与や救急対応も継続し、地域社会へ貢献している。

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