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東京慈恵医科大学同窓会

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2021年09月25日 パネルディスカッション

「慈恵医大における産学連携・大学発ベンチャー」
司会 桑野和善(内科学講座 呼吸器内科)
   上園晶一(麻酔科学講座)

 急速に進歩するライフサイエンス分野における国際競争力を強化することは、日本経済の活性化に大きく寄与することが期待される。その拠点となる大学における研究の重要性が高まり、大学発ベンチャーや産学連携の活動が活発になり、大学の知的財産の活用や、大学発ベンチャー企業が増加している。しかし、大学の研究者が、やりがいを感じる、メリットのある制度となっているのか、また、大学発ベンチャーは十分な資金を得て、安定した活動ができているのかなど、様々な課題がある。今回のパネルディスカッションでは、産学連携・大学発ベンチャーの現状と課題、そして、慈恵医大における今後の展望について議論を深めたいと考える。本年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、開催方式は例年と異なり、ネット配信での開催予定である。
 まず、東北イノベーションキャピタル株式会社代表取締役社長でいらっしゃる熊谷巧氏より、基調講演「産学連携・大学発ベンチャーの現状と展望」をご講演いただく。特別講演として、京都府立医科大学小児心臓血管外科教授・本学心臓外科客員教授でいらっしゃる山岸正明氏より「ePTFE肺動脈弁の開発と臨床応用」、次に産学連携エクソソーム創薬研究講座・呼吸器内科講師である藤田雄氏より「エクソソームの医療応用と産学連携」、そして腎臓高血圧内科横尾隆教授より「腎臓再生を目指した産学連携」と題して、産学連携の現状と問題点についてご講演いただく。そしてまとめとして、脳神経外科村山雄一教授より「産学連携日米における経験と慈恵医大への提言」と題して、慈恵医大における今後の展望についてご講演いただく。演者ごとに質疑応答を行う予定である。
 本パネルディスカッションを通じて、実際に産学連携や大学発ベンチャー設立を考えている研究者、あるいは今は臨床に携わっている若手医師が、将来の研究や方向性の参考となれば幸いである。
(内科学講座呼吸器内科 桑野和善記)

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