トップページ

東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2022年01月25日 新年のご挨拶
東京慈恵会医科大学附属病院 院長 井田 博幸


 同窓の先生方、教職員の皆様、新年明けましておめでとうございます。昨年は病院体制をさらに整備してCOVID―19に対応しました。その結果、慈恵大学病院は2022年2月から2021年12月までに全国私立医科大学病院の中で最多の997名のCOVID―19陽性患者さんを収容しています。またCAR―T療法実施施設、東京都大動脈スーパーネットワークの重点施設として認定されるとともにハイブリッド手術室の増設、旧外来棟手術室の新外来棟への移転など慈恵大学病院は施設面・機能面においてさらに進化しました。
 さて2022年ですがwithコロナ/afterコロナの医療が展開されていくと思われます。Withコロナの医療については今までのCOVID―19診療の経験を活かし、整備された機器・設備・施設を活用してCOVID―19診療に対応しつつ、特定機能病院の役割を全うすることが基本となります。Afterコロナの医療についてはコロナに対応する未来型の医療、すなわち遠隔診療を含めたICTを活用した医療や健康寿命の延伸をキーワードとする医療が柱になると思われます。また対面で会わずに実施する広報や医療連携の構築も重要です。これらの新しい方向性とともに慈恵大学病院が従来から実践している患者さんに寄り添う医療や包括的医療も重要です。変えることで得られる信頼と変えないことで得られる信頼、すなわち変革によって得られる信頼と伝統によって得られる信頼のバランスを保ちながら医療を展開していくことがこれからの医療のポイントになると考えています。
 COVID―19の流行は医療を大きく変えました。慈恵大学病院においては情報と課題を共有する事により風通しが良くなったと感じています。さらに幾多の困難をみんなで乗り越えた事によって一体感が生まれたと感じています。COVID―19の流行をポジティブ効果に変え、2022年が慈恵大学病院、教職員と同窓の皆様にとって発展の年になる事を祈念して新年の挨拶といたします。

top