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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2022年02月25日 同窓会女性医師キャリア支援活動(その30)

麻酔科学講座における女性医師の現状と活躍
麻酔科学講座 講座担当教授 上園 晶一
       講師・医局長 照井 貴子

 麻酔科学講座は、現在、約110名が在籍する医局であり、うち約40名(約36%)を女性が占めている。育児と臨床を両立させている女性医師は約15名(全体の約15%)となっており、当直業務も含め、それぞれのワークライフスタイルに合わせ活躍している。
 主に日中となる勤務時間、“on-off”が比較的クリアである業務の特色、そして分け隔てのない教育・指導のもと獲得したスキルを活かし、ライフイベントにより勤務形態に変化を来しても、手術室麻酔のみならず、術前外来・術後疼痛管理チーム(JPOPS)・産科麻酔・ペインクリニックなど、女性医師の活躍の場は非常に多く幅広い。医局員の協力はもちろんであるが、講座全体で体制を整備し、各部署で育児と両立する医師が職務経験を蓄積しながら、それぞれのライフスタイルに合わせて勤務し活躍できるよう配慮した結果であると考えられる。
 女性医師の活躍の上で職場環境とともにキャリア形成も非常に大切であり、入局後、男女区別のない環境で専門医を目指している。麻酔科専門医は、筆記試験、実技試験、口頭試験のそれぞれに合格しないと取得できない資格である。他科同様、臨床経験以外にも専門医申請のために必要な研究活動もあるが、全て享受できるよう配慮されており、ライフイベントがあってもほとんど遅れを取ることなく、講座の指導体制により専門医取得を果たしている。
 今後の医局の持続的発展のためにも、キャリアアップを含めて臨床の現場で、女性医師に引き続き活躍していただきたい。

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