トップページ

東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2022年04月25日 教授就任挨拶
臨床検査医学講座担当 越智小枝


 令和4年4月1日より臨床検査医学講座の講座担当教授を拝命いたしました。当講座は昭和52年井川幸雄教授の下、日本で初めて「臨床検査」の名を冠する講座として発足しました。当時学長であられた阿部正和先生のご寄稿によれば、当講座には年々乖離しつつある「基礎と臨床の橋渡し的役割を果たすことを期待」されてきたようです。平成25年に当講座は松浦知和教授の下、基礎講座から臨床講座へと再編されましたが、その役割は今も変わらないと考えております。
 そもそも臨床検査は他の部門に貢献して初めて存在が成り立つ、という特徴があります。今、臨床検査に係わらない診療科は存在しないと言っても過言ではありません。中央検査部と共に患者さんの検体をお預かりし、検査情報を「正しく、早く、いつでも」現場へお届けする兵站部門としての機能を果たすことが我々の使命です。検査により患者と医療者をつなぎ、検査情報の利活用により医療者と社会をつなぐ、そんな「橋渡し」にも貢献できればと考えております。
 とはいうものの臨床検査はまだ世間に馴染みの薄い分野です。今般の新型コロナウイルスパンデミックにおいても、安全かつ正確な臨床検査を提供することの重要性や、その精度を支える技師の重要性は忘れられがちに見えます。まずは多くの方に臨床検査医学と中央検査部を知っていただくために尽力したいと考えておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

略 歴
 越智小枝(おち・さえ)平成11年東京医科歯科大学医学部医学科卒業、同第1内科入局、平成13年同膠原病・リウマチ内科入局、平成19年3月医学博士取得、平成19年東京都立墨東病院リウマチ膠原病科、平成23年インペリアルカレッジロンドン公衆衛生大学院入学、平成24年同修了、平成25年世界保健機関・Public Health Englandインターン、平成26年相馬中央病院内科診療科長、平成29年東京慈恵会医科大学臨床検査医学講座入局、AMED出向、令和元年東京慈恵会医科大学附属柏病院中央検査部、令和2年葛飾医療センター中央検査部、令和4年現職。内科認定医、リウマチ専門医、日本スポーツ協会認定スポーツ医、産業医大認定産業医、全日本剣道連盟認定帯同医、剣道七段。

top