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東京慈恵医科大学同窓会

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2022年05月25日 講演4 遺伝子治療研究部 前センター長
演題「希少疾患を診るということ」
大橋十也教授


 2021年3月をもちまして定年により総合医科学研究センター長を退任致しました。私は1995年、小児科学教室より総合医科学研究センターに異動、2014年にセンター長に就任し学長と共にセンターの改革を行いました。その結果、センターはセンター長の元、支援部門、研究部門、そして研究所の3つに整理統合されました。センターの使命は先端的な研究を行うと伴に学内の研究をサポートすることでしたので、ゲノム医学、遺伝子再生治療、神経科学などの先端研究の充実とともに臨床研究の推進にも力をいれました。基礎実験の共通基盤となる動物、アイソトープ、そして大型機器の管理並びに研究受託体制も充実させました。また基礎シーズを臨床応用するための細胞調製施設や現在の臨床研究支援センターにつながる薬物治療学にも重点を置きました。幸運にも、以上全ての分野で日本を代表するような人材が本学に在籍しており、かつ、以上の方針が内閣府の健康・医療先約推進会議の方針とも一致し、それが幸いして、それぞれの研究者が大きな研究費を獲得して本学の先端医療の発展に寄与しました。総合医科学研究センターは非常にフレキシビリティーのある組織であり学長の方針のもと本学の研究の方向性を決められる非常に貴重な組織です。岡野新センター長の元、センターが発展して、それを通して本学の研究が国民の健康増進に結び付くことを祈ってやみません。7年間ありがとうございました。

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