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東京慈恵医科大学同窓会

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2023年01月25日 アルツハイマー病協会:de Leon Prize Neuroimaging
日本核医学会:研究奨励賞 最優秀賞を受賞
互健二君(平21)


 令和4年7月31日〜8月4日に米国サンディエゴで開催されたアルツハイマー病協会国際会議、ならびに令和4年9月9日〜9月11日に京都で開催された日本核医学会第62回学術総会において、精神医学講座互健二君(量子医科学研究所出向中)がそれぞれ研究奨励賞を受賞した。ともに前年に公開された神経画像研究のうち優秀な論文三本が選出され、とくにアルツハイマー病協会研究奨励賞神経画像部門(de Leon Prize Neuroimag-ing)の日本人での受賞はこれまで数名のみである。また日本核医学会研究奨励賞においても本年度最優秀賞に選出されたことから、両賞ともに大変な快挙といえる。
 互君は量子医科学研究所にてアルツハイマー病をはじめとした様々な認知症病態の原因であるタウ病変を可視化する、新規タウPET薬剤18F―PM―PBB3の臨床試験を主導し、その研究成果が受賞対象となった論文“High-Contrast In Vivo Imaging of Tau Patholog-ies in Alzheimer,sand Non-Alzhei-mer,s Disease Ta-uopathies"は2021年にNeuron誌に掲載された。アルツハイマー病の疾患修飾薬の開発が現実味を帯びてきた現在、同研究の成果が認知症病態の根本的治療の開発へとつながることが期待される。さらなる互君の研究の発展に期待したい。
(精神医学講座担当教授 繁田雅弘記)

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