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東京慈恵医科大学同窓会

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2023年01月25日 第41回日本癌学会奨励賞を受賞
占部文彦君(平24)


 泌尿器科学講座助教の占部文彦君が、令和4年9月29日〜10月1日に開催された第81回癌学会学術総会において日本癌学会奨励賞を受賞し、学会期間中に受賞講演と表彰式が執り行われた。
 日本癌学会奨励賞は日本癌学会に所属する40歳以下の会員のうち、がん研究の進歩に寄与すること顕著なる研究を発表し、将来の発展を期待しうるものに対して授与される賞である。基礎部門および臨床部門から各五名程度選出され、占部君は今回臨床部門での受賞となった。本奨励賞は、現在国内の第一線で活躍する癌研究者の多くがこれまでに受賞しており、若手癌研究者の中では登竜門として位置づけられている。今回の受賞演題は「前立腺がんにおける細胞外小胞を用いた新規診断・治療法の開発」であり、占部君が国立がん研究センターとの共同研究で行ってきた研究成果である。本学関係者としては、田尻久雄名誉教授と吉田清嗣教授が本奨励賞をこれまでに受賞されており、今回占部君が3人目の受賞となった。今後も歴代受賞者として、日本癌学会学術総会の抄録集に毎年掲載されるので、関係者は是非ご確認頂きたい。
 現在も、占部君は日常診療後に落谷孝広博士(東京医科大学分子細胞治療研究部門)、山本雄介博士(国立がん研究センター研究所病態情報学ユニット)のもとで、泌尿器疾患に関する研究を継続しており、学内外の共同研究にも積極的に参加するなど精力的に活動している。今回の受賞を機に今後も占部君がPhysician scient-istとして飛躍することを大いに期待する。
(泌尿器科 都筑俊介記)

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