トップページ

東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2023年07月25日 林孝彰眼科学講座教授
日本眼科学会 日本眼科学会雑誌最優秀論文賞を受賞


 眼科学の林孝彰教授(平3)が、令和5年4月6〜9日に東京国際フォーラムで開催された第127回日本眼科学会総会において、令和4年度の日本眼科学会雑誌最優秀論文賞を受賞した。公益財団法人日本眼科学会は120年以上の歴史があり、第1回日本眼科学会総会が開催されたのは明治30年で、臨床医学系学会では最も歴史のある学会の一つである。本学会の機関誌である日本眼科学会雑誌も明治30年に創刊された。「日本人enhanced S-cone syndromeの臨床的および遺伝学的特徴」と題した今回の受賞論文は、令和4年1〜12月までに日本眼科学会雑誌に掲載されたすべての原著論文の中で最優秀に価した論文として選出された。希少疾患であるen-hanced S-cone sy-ndromeという遺伝性網膜疾患の臨床的および遺伝学的特徴をまとめたものであり、本学からは初めての受賞である。林教授が長年培った臨床経験に基づいて、疾患の特異性とNR2E3遺伝子のp.Arg104Gln変異が主要変異であることを明らかにしたものであり、その唯一性と独創性が高く評価された。
 今回の受賞は、確立した治療法が存在しない遺伝性網膜疾患(網膜色素変性や黄斑ジストロフィなど)に対する林教授の基礎研究ならびに臨床研究の継続性が評価された結果と確信する。誠におめでとうございます。
(眼科学講座担当教授 中野 匡記)

top