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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2023年08月25日 第52回全国私立医科大学同窓会連絡会東部会

慈恵医大同窓会が幹事校として開催

 令和5年7月22日ホテルオークラ東京において、第52回全国私立医科大学同窓会連絡会東部会が開催された。新型コロナウイルス感染拡大の影響で4年ぶりとなったが、今回は本学同窓会が幹事校として会を運営し、加盟参加18校の同窓会役員85名が集まった。眥様瞭麌会長の総合司会で始まり、山本裕康大学常務理事が座長として登壇した。
 「特別講演1」として、栗原敏理事長から「慈恵大学の成り立ちと現状」と題し、学祖高木兼寛と慈恵大学、そして同窓会について講演された。高木兼寛が鹿児島藩立医学校でウイリアム・ウイリスと出会い、セントトーマス医学校で5年間留学し英国流医学を学び、のちに慈恵大学の前身である成医会講習所を開設。日本で初めて看護婦教育所を設立、また貧しい人たちの為の診療報酬を取らない施療病院(有志共立病院)を開設し、現在の慈恵大学病院に繋がる。
 1923年の関東大震災では、大学の建物は御大典記念館(旧図書館)の一棟のみを残し壊滅したが、当時の金杉英五郎学長はこの災難を試練と受け止め、全教職員と学生そして同窓が一丸となり大学の再興にあたった。
 また明治時代脚気の脚気細菌説と脚気栄養欠陥説の論争に際し、明治天皇の支援を受け、英国で学んだ疫学手法を用い日本で最初の大規模疫学研究を行なった結果、脚気の原因は細菌ではなく栄養欠陥にあることを突き止め、多くの海軍兵士の命を救ったことが紹介された。
 同窓会は社団法人の解散に際し、2013年4月2億5千万円を大学に寄付した。また新型コロナウイルス感染症に関し医療衛生用品や財政の支援、東京タワーからの医療従事者に対するフォトメッセージ「ARIGATO」の制作やブルーインパルスの映像編集、また歴史小説「群星光芒 近代医人の群像 高木兼寛」の単行本も発刊された。このように同窓会は様々な形で大学を支援しており、大学と同窓会は車の両輪であり、建学の精神に基づいて「共に歩む慈恵」を実践している。
 「特別講演2」として、慈恵医大副学長で内科学講座腎臓・高血圧内科担当の横尾隆教授から「慈恵医大発のシーズで世界初の画期的治療法開発へ挑戦」と題し、末期腎不全の腎代替治療について講演された。2023年現在、日本で35万人が透析治療されているが、人工透析が普及した1964年から現在まで57年間、根本的な治療方法は変化していない。腎臓は最も再生が難しい臓器と言われるが、腎臓の再生に取り組みブタとiPS細胞を融合したハイブリッド臓器の再生に成功した。AMED、JST、国際的大企業、慈恵医大産学連携講座の設立、慈恵大学コンソーシアム、学内再生医療研究部、泌尿器科、形成外科、小児科など慈恵医大の総力を上げて様々な支援を得て、腎臓再生の実現に向けて研究への熱意が語られた。
 最後に、武石昌則同窓会長から女性医師キャリア支援及び新型コロナウイルス感染症に対する各校同窓会の取り組みに関するアンケート調査の報告が行われた。この約30年間で女性医師が10%増加し医師全体の34%を占め、今後さらに増加傾向を示しており、女性医師のキャリア支援として施設設備・制度・啓発活動についての現状が報告された。
 第一部の締めとして、新型コロナウイルス感染症と闘ってきた医療従事者に対する思いを込めた6分半の映像が紹介された。
 第二部として、懇親会が開催され潁川一信顧問の開催の辞に始まり、格調高い四重奏の音色に包まれながら懇親を深め、各校同窓会が紹介された。最後に高橋紀久雄顧問が閉会の辞を述べられ終宴した。

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