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東京慈恵医科大学同窓会

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2023年12月25日 第27回日本心不全学会学術集会を終えて
会長 内科学講座循環器内科担当 吉村道博教授


 令和5年10月6日から3日間、第27回日本心不全学会学術集会が吉村道博教授を会長として、パシフィコ横浜ノースで開催された。社会の高齢化を背景に、心不全パンデミックと呼ばれる事態が進行している中で、多職種が力を合わせて、心臓だけでなく全身から心不全の病態を捉え、病に苦しむ人に向き合うことがこれからの心不全診療・研究には欠かせない。このような状況を鑑みて、「臓器連関 全身から診る心不全」を主テーマに掲げた学術集会は、ほぼ全てのセッションを現地開催とし、最終的に過去最高の3,600名を超える方々にご参加いただき、盛会裡に終了した。
 大会前夜に、ハワイの名門カハラホテル横浜で開催された会長招宴では、出席者一人ひとりに貝殻のレイでおもてなし、司会を担当した医局員2人はアロハシャツで会を執り行った。計50以上のシンポジウムを中心に、「心―○連関」といった臓器連関シリーズや、1つのテーマに関し基礎及び臨床から各1名、その分野の第一人者に講演いただく基礎と臨床ペアシリーズなど、独特かつ斬新なプログラム構成は好評を博し、連日、白熱した議論が展開された。特別講演では、元サッカー日本代表監督岡田武史氏より、次世代のため、ものの豊かさより心の豊かさを大切にする社会創りに貢献する、という熱いメッセージを賜った。その他、計26の特別講演・教育講演、さらに日欧米・日韓ジョイントシンポジウムを中心に海外から約20名の著名な先生方を招聘し、オンラインシステムを駆使しつつリアルタイムでの活発な議論がなされた。当教室からも多くの医局員がシンポジウムを含め発表し、中でも、YIA(Young Inve-stigator Award) セッションでは、基礎部門で田中掴君(準平26)が、臨床部門で平木那奈君(平28)が、5名のファイナリストに選抜され(一次審査は匿名)、平木君は見事優秀賞を受賞した。
 本学会は、吉村教授が15年以上にわたり築き上げてきた当教室の集大成でもある。“内分泌臓器―心臓”を中心に、全身の臓器間ネットワークを包括的にとらえた心不全診療・研究に一貫して取り組んできた軌跡を振り返った会長講演は、会場全体を感動の渦に巻き込んだ。ご協力いただいた本学関係者、同窓、教室員各位に心から感謝の意を表したい。
(学術集会事務局長 平10・名越智古記)

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