東京慈恵医科大学同窓会
最新情報2024年01月25日 柔軟な態勢で改革に臨む
学校法人慈恵大学 理事長 栗原 敏
同窓、教職員の皆様、新年明けましておめでとうございます。
今年が、皆様にとって、また、学校法人慈恵大学にとってより良い年となりますよう祈念申し上げます。
新年は元日の能登半島地震、2日の羽田空港における航空機事故と、緊張の幕開けとなりました。地震や航空機事故で亡くなられた方々に心から哀悼の意を表します。また、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
東京でも高い確率で直下型地震が来ると言われています。本学の4附属病院は災害拠点病院として位置づけられています。災害時に果たす役割を考え、怠りなく備えることが肝要と思います。災害時には平時と異なる医療体制が必要になります。平時から熟慮しておく必要があると痛感しました。
世界が混迷を深める中、“医療と防災”、“教育と文化”、それに加えて“食と農”が重要課題になると言われています。本学は、単科医科大学で規模は小さいですが、有能な医療人材を育成することによって、大いに社会貢献できると考えています。そのためには、一人ひとりが、輝く人材にならなくてはなりません。医学教育を先導してきた本学の活躍が期待されていることを肝に銘じて歩みを進めたいと思います。
本年4月から医師の働き方改革が始まります。これまでの枠にとらわれない、柔軟な働き方が求められています。今までの固定観念を捨てて、壁を越えた働き方を考える機会と捉えて欲しいと願っています。チーム慈恵として対応することが必要ですが、チームは一人ひとりがきちんと責任を果たすことで成り立つことを忘れてはなりません。誰かがやってくれるだろうという気持ちから事故が起こります。
第三病院の建替え計画が進んでいます。この事業は第三病院だけの問題でなく、学校法人慈恵大学の一大事業であることを忘れないで頂きたいとお願いします。物価の高騰などがあり大変な事業ですが、成し遂げるという強い気持ちで臨みたいと思います。皆様のご理解とご支援をお願いいたします。