トップページ

東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2024年01月25日 西島義道君(平26)
第36回日本緑内障学会須田賞を受賞


 眼科学講座助教の西島義道君は、第36回日本緑内障学会須田賞(須田記念緑内障治療研究奨励基金)を受賞した。令和5年9月に本学主催により東京で開催された同学会総会において受賞発表会が行われた。受賞の研究課題は、「神経栄養因子受容体を用いた緑内障に対する神経保護及び視神経軸索再生治療の開発」である。
 須田賞は、日本緑内障学会より毎年最も優れた研究を行った若手研究者に与えられる賞であり、緑内障を勉強する者にとっては憧れの賞である。論文が優れているだけでは受賞できず、過去の研究ならびに業績も判定基準に入れ、本学会ならびに世界において今後さらなる活躍が嘱望されるものに授与される大変名誉な賞である。同教室では第29回受賞の野呂隆彦君(平12)に続いての快挙である。
 緑内障は日本人の失明原因の第1位であり、不治の神経変性疾患と言われている。近年、高齢化社会に伴い緑内障患者数の増加と重症化、それに伴う社会的損失が大きな問題となっている。同君は、入局当初より本学および東京都医学総合研究所にて、緑内障の臨床と研究に研鑽を積み、主に視神経に対する再生治療に関して大変有益な研究業績を積んできた。このような成果が認められ、今回の栄えある受賞へとつながった。
 西島君のより一層の活躍と研究の発展を期待したい。
(眼科学講座担当教授 中野 匡記)

top