東京慈恵医科大学同窓会
最新情報2024年04月25日 今井 悠君(平26)第2回IJU(International Journal of Urology)Case Reports Awardを受賞
泌尿器科学講座助教の今井悠君(平26)が第2回IJU Case Reports Awardを受賞し、第110回日本泌尿器科学会総会中に表彰式が行われた。本Awardは、IJU Case Reports誌に掲載された症例報告の中から、優れた報告(年間2報)が選出されるものである。
今回の受賞論文は「L-aparoscopic part-ial nephrectomy for the horseshoe kidney with indo-cyanine green fl-uorescence guida-nce under the mo-dified supine pos-ition」であり、今井君が附属柏病院勤務中に経験した症例を報告したものである。先天的な腎癒合異常である馬蹄腎は解剖学的な特徴として複雑な血管走行があげられ、血管処理を要する手術は難渋することも多い。本報告では、馬蹄腎に合併した腎細胞癌に対して、通常とは異なる修正仰臥位( °30の側臥位)での手技を採用し、ICG(インドシアニングリーン)を使用して複雑な血管走行を視覚化した。この手法は従来の方法とは異なり、馬蹄腎における腹腔鏡下での腎部分切除術を実施する上での新しいアプローチを提示しており、その新規性・実用性が評価され、今回受賞にいたったものと考えられる。
今井君は現在も泌尿器科学講座の一員として、臨床・研究に励んでおり、今後の更なる活躍を大いに期待したい。
(柳澤孝文記)