東京慈恵医科大学同窓会
最新情報2024年07月25日 第61回日本リハビリテーション医学会学術集会開催される
会長 リハビリテーション医学講座担当教授 安保雅博
２０２４年（令和６年）６月１３日から１６日の４日間、第６１回日本リハビリテーション医学会学術集会がリハビリテーション医学講座担当安保雅博教授を会長として、セルリアンタワー東急ホテル、渋谷エクセルホテル東急、渋谷ヒカリエ、渋谷区文化総合センター大和田で開催された。また、同年７月１日から３１日まではオンデマンド配信を行っている。
日本リハビリテーション医学会は、１９６３年（昭和３８年）に創立され、会員数１万人を超える歴史と権威ある学会である。また、安保会長は本学術集会を日本リハビリテーション医学会理事長として迎え、名実ともに日本のリハビリテーション医学・医療を牽引するリーダーとして、新たな時代への転換点となる学術集会を開催することとなった。
テーマは、本学の建学の精神である「病気を診ずして病人を診よ」が掲げられた。病気の治療だけではなく、患者の様々な苦しみを取り除く、医療の原点を問うテーマであった。また、開催地の渋谷は「ちがいをちからに変える街。」を未来像とし、人種、性別、年齢、障害を超えて、すべての人の力を原動力とする構想を掲げている。テーマおよび開催地のいずれもが、リハビリテーション医学・医療の原点に通じ、改めてその本質を熟考するにふさわしいものであった。
プログラムでは、これまでにない、新たな取り組みが数多く開催された。会長講演ではテーマである「病気を診ずして病人を診よ」を題として、安保会長より、自身のこれまでを振り返りながら、若手医師に向けた熱いメッセージが送られた。教育講演では、全国の大学から新進気鋭の演者を招いて９１ものセッションが実施された。シンポジウムは４４セッションが開かれ、初めての試みとして全てのシンポジウムで提言をまとめ、ご発表いただいた。また、新制度に対応した専門医共通講習会も連日開催し、各分野の専門家よりご講演いただいた。ポスター発表は渋谷ヒカリエのホールＡ・Ｂを貸し切り、企業展示と同時に行われ、現地の盛況ぶりは圧巻であった。
参加登録者数は５千名を超え、リハビリテーション医学・医療の新たな一歩にふさわしい歴史的な学術集会となった。本学術集会が盛会のうちに開催されたことは、リハビリテーション医学講座医局員の努力だけではなく、同門ならびに慈恵大学諸兄のご指導ご支援の賜物である。本稿をもって、心より御礼申し上げる。
（副幹事 平２６・�崚賃麑薺�）
