東京慈恵医科大学同窓会
最新情報2024年07月25日 第61回日本リハビリテーション医学会学術集会を終えて
リハビリテーション医学講座担当教授 安保雅博
約4年前にこの学術集会の大会長としての開催が決まり、当講座所属員一同が一丸となって準備をしてきました。ひとえに、第61回日本リハビリテーション医学会学術集会を渋谷にて盛会裏に終えることができましたことは、本学執行部、特に同門会の関連病院の皆様にご支援あってのものと心から感謝申し上げます。
現在、全国の大学病院にリハビリテーション医学講座は44ありますが、慈恵医大リハビリテーション医学講座は開設41年を迎えた6番目にできた歴史ある講座です。よって、自分と同い年である日本リハビリテーション医学会が還暦を迎え新たな1ページを刻むべく、17年目の3代目の教授として、自分自身の集大成として、第8代日本リハビリテーション医学会理事長として、この学会を開催することにしました。また、新専門医制度が開始された2018年からの当科への入局者数は30人を軽く超えたこともあり、若手医師に向けたメッセージも強く送ることにもしました。
学術集会のテーマには、当然ながら建学の精神である「病気を診ずして病人を診よ」を掲げました。多くのリハビリテーション科以外の診療科の先生方も参加していただきました。『渋谷でやるなんて慈恵しかできない発想だ』『所々に慈恵らしい匂いがする』『すべてが斬新であたらしい』など、多くのお褒めの言葉を頂きとても嬉しく思いました。
日本リハビリテーション医学会理事長として、「代議員に定年制を設け、役員(理事・監事)の任期の上限をもうける」ことの定款の改定をおこない、新しい制度のもとの学会を迎えることができたことは、本格的にリハビリテーション医学会内部に対して、若手会員の参加による組織全体の活性化が始まり、リハビリテーション医学発展のために、他学会・協会とのより緊密な関係が進んでいく布石になったと思っています。
リハビリテーション医学は、人々の「活動を育む」医学なので、実体験をしてもらおうと4会場に渡る渋谷の街を堪能できるように、服装をスニーカー推奨のオフィスカジュアルにする工夫もしました。また、この度の学術集会開催は、東急株式会社・株式会社東急エージェンシー共同提案体と共に運営する新しい試みもしました。渋谷の中心地での開催となり、今までにない新しい形の学術集会となり、そのインパクトや話題性は高く、多方面から注目いただける学術集会になったと自負いたしております。