東京慈恵医科大学同窓会
最新情報2024年08月25日 占部文彦君（平24）快挙!!第82回日本泌尿器科学会
坂口賞を受賞
泌尿器科学講座助教の占部文彦君（平２４）が、令和６年４月２５日〜２７日に開催された第１１１回日本泌尿器科学会学術総会において坂口賞を受賞し、学会期間中に表彰式が執り行われた。
坂口賞は日本泌尿器科学会に所属する４５歳以下の会員のうち、泌尿器科学の進歩に寄与すること顕著なる研究を発表し、将来の発展を期待しうるものに対して授与される賞であり、その要綱には「日本泌尿器科学会における最も伝統と権威のある学術奨励賞」と明記されている。今回の受賞論文は「Serum microRNA as liq-uid biopsy bioma-rker for the pre-diction of oncolo-gical outcomes in patients with bl-adder cancer」であり、占部君が国立がん研究センターとの共同研究で行ってきた研究成果である。本学からは、山��春城君（昭５３）が１９９０年に受賞して以降、約３５年ぶり、２人目の受賞である。
占部君はこれまでに、日本泌尿器科学会総会賞、日本泌尿器科学会学会賞、日本泌尿器科学会研究助成金、日本泌尿器科学会ヤングリサーチグラントを受賞しており、また昨年は共同筆頭著者としてInternation-al Journal of Ur-ology Case Repo-rt Awardも受賞している。今回の受賞で日本泌尿器科学会が主催するすべての賞を受賞したことになる。これは全国的にみても占部君が初めての快挙であり、当講座としても大変誇らしい成果である。慈大新聞で占部君の学術賞の受賞報告をさせていただくのは今回が８回目となるが、これは臨床を行いながらも高いレベルの研究を継続し、多方面から評価を得られていることの証である。
現在も占部君は日常診療後に落谷孝広博士（東京医科大学分子細胞治療研究部門）、山本雄介博士（国立がん研究センター研究所病態情報学ユニット）のもとで、泌尿器疾患に関する研究を継続しており、国内外の共同研究にも積極的に参加するなど精力的に活動している。今回の受賞を機に今後も引き続き占部君がPhysician scien-tistとして飛躍することを大いに期待する。
（泌尿器科 木村高弘記）
