東京慈恵医科大学同窓会
最新情報2024年09月25日 栗原敏理事長 国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構（JAXA）より感謝状を授与
令和６年６月１９日、栗原敏理事長が宇宙医学分野の発展に多大なる貢献をされたとして、ＪＡＸＡより感謝状を授与された。栗原理事長は同機構有人サポート委員会の委員長を十年間務められ、我が国の有人宇宙活動の自立化と発展の礎を築いたことが高く評価されたものである。
国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）は、宇宙空間で人類が活動する唯一の場所であり、重力の影響を受けにくい特殊環境だからこそできる科学実験や研究、地球全体の自然環境の見守りなどの活動を通して人類の発展に貢献している。アメリカ、日本、欧州各国、ロシアなど十五ヶ国が協力して計画を進めており、宇宙活動の拠点であると同時に国際協力と平和のシンボルでもある。このＩＳＳ計画において、ＪＡＸＡは独自の日本実験棟「きぼう」や宇宙ステーション補給機「こうのとり」の開発と運用、ＩＳＳへの日本人宇宙飛行士の搭乗等により重要な役割を担っている。有人宇宙活動についての技術やノウハウを蓄積する上でこれらはＩＳＳにとって不可欠なものとなり、ＪＡＸＡは各国から高い評価を得てきた。有人サポート委員会は、今後のＩＳＳ計画及び有人宇宙計画が円滑に推進できるよう、�￣�宙放射線被曝管理、��宇宙医学研究の推進、�１�宙食の開発、などについて審議検討を付託されていた。同委員会は、宇宙生理学・人間工学・食品学・リハビリテーション医学・放射線被曝管理に関する専門家により構成されており、有人宇宙活動に向けたサポート技術分野の取組みや宇宙飛行士のＩＳＳ長期滞在に貢献してきた。
栗原理事長は、学校法人慈恵大学の管理運営のみならず、医学教育において重要な役割を担う医療系大学間共用試験実施評価機構の理事長も務めている。その中で宇宙医学分野の発展にも尽力され感謝状を頂いたことは、我々慈恵人にとっても大きな誇りである。
（学校法人慈恵大学 常務理事 山本裕康）
