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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2024年10月25日 北素子会長のもと日本看護学教育学会
第34回学術集会開催される


 一般社団法人日本看護学教育学会の第34回学術集会が、令和6年8月19日・20日の2日間、本学看護学科長であり在宅看護学領域を率いる北素子教授を大会長として新宿京王プラザホテルで開催された。また、同年9月2日から10月14日まで、オンデマンド配信が行われた。
 日本看護学教育学会は昭和27年の全国看護教育研究会が前身であり、看護学教育の向上を図り、看護学の発展に寄与することを目的として平成3年に設立された。看護学領域において最も歴史と伝統のある学会の一つである。
 今大会のテーマは「地域包括ケア時代の看護学教育つなぐ―つながる」であった。このテーマは、「地域包括ケアの現在・未来を踏まえながら、看護基礎教育と継続教育のつながり、看護学教育と地域とのつながり、他の専門職教育とのつながり、国境・文化・多様性を越えるためのつながり、といった様々な『つなぐ―つながる』を通して、新たな地域包括ケア時代において看護を担う人材育成への新しい可能性を見出したい」と北会長が込めた思いである。
 会長講演では北会長より、地域包括ケア時代における看護学教育の変遷、それらを踏まえて本学看護学科の課題解決・地域連携能力強化型カリキュラムの先駆的な改正の取り組みとその課題について語られた。
 特別講演では厚生労働省から、豊中市副市長に就任した野村晋氏を迎え、「地域包括ケアの現在・未来」についてご講演いただいた。その他、教育講演3演題、シンポジウム3演題、ショートレクチャー2演題、市民公開講座1演題でメインプログラムが構成された。一般演題は160演題、交流セッションは41演題であった。
 地域包括ケア時代において看護学教育の在り方は変化してきている。令和2年に保健師助産師看護師学校養成所指定規則が一部改正され、令和4年度に適用された改正カリキュラムでは地域・在宅看護論の単位数と内容が大きく見直された。本学術集会のプログラムは、そのような社会と教育の変化に応じた内容であった。参加登録者数は2000名を超え、大変盛況であったが、これは本学術集会のプログラムに対する関心の高さも影響していたと推察される。
 前日の18日には「日本の看護教育の始まり」と題するプレセミナーが、発祥の地である慈恵看護専門学校で開催された。本学術集会開催は「オール慈恵」のもと、看護学科および3看護専門学校の教員、附属4病院看護部職員、看護学科学生ボランティアの協力によって行われた。慈恵実業からも多大なるご支援をいただいた。皆様のご協力やご支援について、ここに心より御礼申し上げる。
(看護学科在宅看護学 岩田尚子記)

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