東京慈恵医科大学同窓会
最新情報2024年11月25日 占部文彦君(平24)日本癌学会評議員に選任される
泌尿器科学講座助教の占部文彦君(平24)が、令和6年9月19日〜9月21日に開催された第83回日本癌学会学術総会会期間中に開催された評議員会にて承認を得て、日本癌学会評議員に選任された。
日本癌学会は昭和16年に創立された、80年以上の歴史と13,000人を超える会員を誇る、がん研究の進展を目指した国内最大のがん専門の学術団体である。日本癌学会評議員は一定条件を満たした学会員の中から理事会での慎重な審議を経て選任される。
占部君はこれまでに、日本癌学会奨励賞、日本医学会総会研究奨励賞、東京都医師会研究奨励賞、伊達賞(慈恵医大最優秀学位論文賞)をはじめ、日本泌尿器科学会総会賞、日本泌尿器科学会学会賞、日本泌尿器科学会坂口賞(他八件)など、多くの賞を受賞しており、またCancer ScienceTop Cited Articleにも選出されている。さらに、日本癌学会学術総会において、シンポジウムでの発表の機会も複数回得ており、これらの活動が評価されての評議員選任となった。
今回の選任において特筆すべきことは、37歳という若さで日本癌学会評議員に選任されたことである。現在、全国で評議員は約600名おり、本学では生化学講座の吉田清嗣教授が評議員としてご活躍されているが、多くが国公立大学の教授、准教授である。医師のみに限らず、多くの基礎研究者が活躍する本学会で、若くしてその業績が評価されたことは、当講座としても大変誇らしい成果である。
現在も占部君は日常診療後に落谷孝広博士(東京医科大学分子細胞治療研究部門)、山本雄介博士(国立がん研究センター研究所病態情報学ユニット)のもとで、泌尿器疾患に関する研究を継続しており、国内外の共同研究にも参画し、精力的に活動している。さらに、臨床分野においても当講座の若手医師に多くの論文指導を行っており、まさに臨床・研究・教育で大車輪の活躍をみせている。
今回の日本癌学会評議員選任を機に今後も引き続き占部君がPhysicianscientistとして飛躍し、本学の発展に寄与してくれることを大いに期待する。
(泌尿器科学講座担当教授 木村高弘記)