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東京慈恵医科大学同窓会

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2024年12月25日 林 大地君 Tufts大学 放射線科主任教授に就任

 本学放射線医学講座助教の林大地君が2024年11月1日付でTufts大学放射線医学講座の主任教授(Alice Ettinger?Jack R. DreyfussChair andProfessor of Radiology)に就任した。本学大学院生として米国留学し15年目の快挙である。
 林君は英国King,sCollege London (KCL)医学部在学中に本学放射線医学講座で選択実習を行った。それが縁で英国の医師免許取得後に本学大学院に入学し日本の医師免許取得後、初期研修を修了した。大学院で骨軟部画像診断の研究を行い、ボストン大学医学部放射線科にリサーチフェローとして留学した。その後、Yale大学Bridgeport病院でチーフレジデントとして研修し、NY州立StonyBrook大学で骨軟部フェローシップを修了した。専門は骨軟部画像診断の特に変形性関節症、スポーツ外傷、AI利用である。2022年には北米放射線学会において、Radiology誌の年間最優秀論文賞( Alexa n d e r M a r g u l i sAward for ScientificExcellence)を受賞した。 本学における国際交流活動にも多大な貢献をしている。彼はKCL在学中に日本で選択実習が可能な施設をネット検索したところ、本学が選択実習生を受け入れていることを知り、本学の放射線科に応募した。会うなり慈恵が海外の医学生を受け入れたいのなら、選択実習生募集のホームページは英語にするべきですと提案してくれた。では、日本語の募集要項を英語にしてほしいと彼に依頼すると、翌日にこれでどうでしょうと提出してくれたのである。また、本学の建学精神である「病気を診ずして病人を診よ」の英訳を再検討した時には「See the patient」よりも「Treatthe patient」が良いと適確なアドバイスを頂いた。昨年より始まったTufts大学放射線科との学生交流も林君から提案されたものである。
 英国、日本、米国で医師として勤務経験のある林君は臨床医学以外の領域にも造詣が深く、国際学会ではLet,s Do ThisTogether-Waysto Counteract Biasといった題で無意識のバイアスに対する意識的な対処とする講演や、谷口郁夫専務理事が世話役を務める国際治療談話会の2025年1月16日の例会では「ハーバード流医療経営者の育て方」という題でWeb講演が予定されている。
(慈大名誉教授 福田国彦記)

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