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東京慈恵医科大学同窓会

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2025年01月25日 今井悠君(平26)第24回International Journal of Clinical Oncology誌年間優秀論文に選出

 泌尿器科学講座助教今井悠君(平26)の論文が、International Journal of ClinicalOncology (IJCO )誌にて第24回優秀論文に選出され、第62回日本癌治療学会学術集会で優秀演題講演を行った。IJCO優秀論文は、同誌に掲載された報告の中から、特に優れたものが年間5題選出されるもので、本年度は外科領域2題、婦人科領域1題、耳鼻咽喉科領域1題、そして泌尿器科領域として唯一、今井君の論文が選出された。
 受賞論文「Comparisonof outcomes inhigh-risk prostatecancer patients treatedwith low-/high-dose-rate brachytherapyplusexternal beam radiotherapy」は、慈恵医大附属病院において高リスク前立腺癌に対し行われている2つの小線源治療法に関する研究で、低線量率小線源治療(low dose brachytherapy: LDR-BT)と高線量率小線源治療(high dose brachytherapy : HDR-BT)を腫瘍学的評価および副作用の面から比較したものである。全国的にみてもLDR-BT とHDR-BTを両方実施できる施設は少なく、両者を比較した報告は世界的にもまれであることから、本研究の国際的な価値が評価された。これは当講座で行っている前立腺癌治療が世界的に最先端であることを示す証であるとともに、本学で長年にわたり放射線治療部と共に多くの前立腺癌患者の治療を行ってきたことの証でもある。今井君は現在も泌尿器科学講座の一員として、臨床・研究に励んでおり、今後の更なる活躍を大いに期待したい。
(平8・泌尿器科学講座担当教授・木村高弘記)

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