トップページ

同窓会トップ > 通常総会

東京慈恵会医科大学同窓会

通常総会

第57回 同窓会通常総会開催

 ―現法人の任意団体への移行を承認―
新会長に高橋紀久雄君(昭45)を選出

 第57回同窓会通常総会が平成23年5月14日(土)午後4時より、大学管理棟9階において開催された。2年後に迫った法人移行期限にむけて、協議検討を続けてきた法人移行問題検討委員会からの上程議案を慎重審議のうえ、「任意団体への移行」が承認された。また、任期満了に伴う会長・副会長・評議員選挙もおこなわれ、会長に高橋紀久雄君(昭45)、副会長に香川草平君(昭47)・須田健夫君(昭50)、評議員に渡辺盛雄君(昭35)他49名が選出された。高橋新会長は、東日本大震災被災者への支援継続と、任意団体移行の円滑な遂行を目的としてあげ、“ともに歩む慈恵”のスローガン通り、大学を全面支援することを示された。

 開催にあたり慈恵の歌を斉唱し、須田理事の司会の下、原貞夫副会長(昭45)が開会の辞を述べた。

会長挨拶

 霜礼次郎会長(昭37)は、大学創立130年・同窓会設立85周年の記念行事への会員の協力に対し感謝を述べた。役員の任期満了に伴う改選および、同窓会組織が新団体として発足する準備の年であることより、再出発のための重要な総会と位置づけた。また先の東日本大震災にもふれ、同窓会として被災地の支部に義援金を送った旨を報告した。

学長・理事長挨拶

 栗原敏学長・理事長(昭46)は、先の震災に関連し、被災地に全10班の医療チームを派遣したこと、義援金を募集し日本赤十字社に1千万円余を送ったこと、災害に備え新たに3基の自家発電機の購入を予定していること等を報告した。大学の財務状況も堅調で、目標を大幅に上回る決算となると述べた。医学科の入学定員は110名で、うち5名が東京都枠になっており、また看護学科の定員を平成25年から60名に増やす予定と説明があった。国家試験の合格率も97.2%と上々で、臨床研修医・レジデントの採用数も年々増加しており、卒前・卒後教育に力を入れていることが、成果を上げてきたと述べた。また、創立130年記念事業募金に触れられ、本院外来棟建築をはじめとする今後の大きな事業への協力を会員に求めた。

議事

 議事に先立ち、小田治男理事(昭61)より物故会員122名の氏名朗読の後、出席者一同で黙祷を捧げた。総会成立の確認後、霜会長を議長として議事がすすめられ、議事録署名人には松尾敏一君(昭48)、瀬川豊君(昭55)が指名された。平成22年度事業報告管理部門は、総務を須田理事、会員管理を小田理事、組織管理を穎川一信理事(昭54)、財務を鎌田芳夫理事(昭52)が行った。卒業生総数は12,871名、平成23年4月1日現在の会員数は、7,851名(うち正会員医学科6,178名、看護学科514名)であった。事業部門は、広報を吉田正林理事(昭51)、振興基金を今井健郎理事(昭48)、企画・学術を高木敬三理事(昭48)が報告した。平成22年度振興基金助成実績は、21件、計113万円であった。同窓会設立85周年記念事業報告では、原副会長より大学創立130年記念事業への協力として、負担金1千万円を拠出した旨の報告があった。

 続く審議事項では、鎌田理事より平成22年度決算報告がなされ、本郷可夫監事(昭27)より監査報告があった。引き続き平成23年度事業計画案・平成23年度収支予算案が示され、いずれの事項も満場一致で定款第31条に基づき承認された。

任意団体への移行について

 次に須田理事より1年余りにわたる法人移行問題検討委員会での結論が上程された。
 それによると、当初に検討した一般社団法人への移行は同窓会の現状には馴染まないことが判明した。そこで、唯一の選択肢となった「任意団体」への移行を検討し、以下の移行計画を作成した。

本部からの提案 − 現法人から任意団体への移行案 −
【移行へのタイムスケジュール】

  平成23年度 平成24年度 平成25年度
現行法人 平成24年度解散  
任意団体 設立準備 平成24年度設立

任意団体は全くの別団体であるが現法人の全会員により組織される

任意団体は平成23年度の1年間は設立準備期間とし、名称、定款、会議、役員構成等の団体運営上の必須事項について理事会で協議検討する。
第58回通常総会(24年5月)終了後に「任意団体設立総会」を開催し、正式に任意団体として発足し活動を開始する。その活動とは会費徴収、募金(振興基金等)活動のみで、支出を伴う事業は当初の1年間だけは実施しない。
一方、現行法人は23年度、24年度ともに事業計画に沿って運営される。 23年度は会費徴収、振興基金募金活動は従来どおり実施し、慈大新聞発行等の事業も同様に実行する。また、学校法人慈恵大学へ1億円の寄付を実行する。
第58回通常総会(24年5月)では「第59回通常総会(25年5月)で社団法人東京慈恵会医科大学同窓会を解散する」ことを議決し、解散にむけての準備と年間事業計画を実行する。
第59回通常総会では第58回通常総会の議決を受け、社団法人解散手続き開始の承認をいただき、直ちに清算業務を開始する。遅くとも25年夏までにすべての手続きを完了し、本部残余財産の総てを学校法人慈恵大学に寄付し社団法人の役割は終了する。
また、任意団体は現行法人解散の議決を受け、直ちにすべての事業を継承し本格的に同窓会活動を開始する。
上記のような手順を踏み、スムーズに任意団体への移行を完了する予定である。
以上の須田理事による提案説明があり、霜議長により質疑の有無確認があったのち、採決が行われ挙手多数で本提案は議決され、任意団体への移行にむけた準備をすすめることとなった。

報告

 高木敬三大学専務理事(昭48)より、創立130年記念事業募金について報告があった(目標20億円、平成27年9月30日まで受付)。現在、額にして16%超・564件の申し込みがあり、今後も引き続き会員諸氏のご協力をお願いしたいと述べた。

会長・副会長・評議員選挙

 選考協議会委員長の今井理事(昭48)より候補者一覧が提示され、新同窓会会長に高橋紀久雄君(昭45)、副会長に香川草平君(昭47)と須田健夫君(昭50)、さらに新評議員50人が満場一致で選任された。霜礼次郎前会長、原貞夫前副会長、長らく荒川支部長を務めた近藤市雄君(昭16後)が顧問に推挙され、満場一致の承認の後、高橋新会長より委嘱された。

懇親会

 懇親会に先立ち、希望者による本学の歴史的建築物である旧図書館(大正5年築)とF棟(旧病院二号館昭和5年築)の一部を見学した(現在も業務に使用されており、平時の見学は不可)。懇親会は愛宕東急インで行われ、和やかな歓談が続いた。

以上



過去の通常総会

top